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白筋 赤筋 ゆるやかに せまりくる苦痛 筋肉痛 きんにくつう 動くたびにしみてくる つかれきった 赤い筋に じぃん じぃん 筋肉痛 きんにくつう きしむ足におもい肩 うごきにぶい 白い筋に じぃん じぃん いたみながら かたまってく しこりのようなもの きんにくつう きんにくつう いたむたびに きえていく しこりがもうなくなるまで じーん じーん はっきん せっきん しなやかに もとどおりふつう に
卵いろ写真にすると白化粧 考える途端にうねる禿げ田んぼ 眉毛のくせ自分勝手に曲がるみち 目の虹の奥のさいはて黒いうろ 高かろうが低かろうが顔の峰 だれも見ないちんこのないのど朝うがい 口元に覚束ないしわ赤おでき どこで結んでもほどいてもはねる髪 ひかり結びこれら見るのはあなたの目
うーん‥ うーん… うーん‥ うーん‥‥ うーん… うーん…… ※わたしの作品、というより、どこかで誰かがやってることの紹介。 あるきまった確率であるキャラの人が日記かなんかに書いてそうなのを、まさに引用。
はな は しっているのだろうか じぶんが のうずい だったこと さむぞらに ようしゃなく つかいふるされる えきたい くしゃん くしゃん 、 それでも ひえてくれないあたま さむい、は の ね があわない のうみそは せんさいで わたしがそうぞうするよりも ずっと まいっている らーめんたべるだけで はなみず かおをあらっても はなみず つらいかなしいときも はなみず すぐにねつをもつ あたま ふよういにおとずれるみず ぐじゃぐじゃ らんぼうに にじょって そっとかんでみたことは ない いつも ひっしで ひやして ながれる わたしなどまもって どうするというのだろうか
なんだか ぞんざいな ぞぞんぞん。」 いつまでねむっていたら 夜があけるのか きょうも にせものが いっぱい きっと 目が覚めたふりして ゆめなんだろう 覚醒てどんなだ 2276にん目のにせもの エージェント スミスよろしく ぞうしょく中 「ほんものは ほんものは ほっぺふにふに の かん触は これもまた どうしてくれよう! けっして目覚めないわたしと むすうのにせもの とのたたかい 「あのね。 種わって中身みるようなこと、いたいからやめて ぞっとする 「いわれるから われるから わるから「いたい」 わから わら わら いやな わらい 「まぼろしのくせして (はっ奇りしている 白っきりしている 「い いや おぞろしい 「これは わたしだけのものだ しらない・しら・かしら・しない・かしら・らい・ない・) で ぐち は ?」 わからない という ( む げん 地獄 いちろうさんイチロウさんイチロウサンいちロウさんいチろうサン… 」 不可思議という 数のたんいは 宇宙だけのもの わたし に は いらなかった 」) 」」 」 ぞぞんぞん「。
ちかごろお尻のあたりがむずむずと据わりがわるい そろそろ女王さまがお着きになるころか 永遠のお休み処 赤い城へようこそ ただお一人でお越しになった あなたのお姿はたいそうおちいさくあらせられるが 月に一度のお出ましの 一日きりのご滞在 あなたのお客様のために粘質透明の絨毯をご用意 ですが 今度もまた あなたがいらっしゃるころに おのぞみのものをとりそろえることが できませんでした だれひとりとして お招きさしあげられず申し訳の術がございません そのように おさみしそうになさらずとも このわたくしに免じて ひとえに ひとえに わたくしの力量不足によるもので ああ 絨毯を引っぺがしてお出かけになるのはおやめください 赤くて しろ なんて ホホおもしろいこと、 だれにもみえない このしろのなかでしょう おまえならどうとでもかたれますね わらわはもうじき だめになる だめになるというのに 完璧な1/2の寿命はかくも身近い あなたがつゆと消えたとのことで 黄色いお里のほうから激しい叱責が 頭痛 吐き気 にぶい痛み となって矢継ぎ早にこの身へおそいかかる おののき うろたえ あわれみをこう 許しがかたちとなって表れるまで 辛かろうがかなしかろうがむなしかろうが痛かろうが それが 生きものである わたくしのさだめなのでございましょう 女王のいない城は 無価値とばかりに ながれて あらたなあなたさまを おむかえするべく幾度もつくられる くりかえしくりかえす 営みなのでございますが 女王さま、おちいさいかた。いつか(いつか) それまでは
ゲイリーとヘッピリーナが おとづれたわむる しものはら とうとつな柔毛 よろこぶ肌色 できれば平安であってほしい まるい穴スイッチのあたり たかまがはら には とんととんとおよばない 宋の学者で卞斐という人いわく もりあがる丘は運がたまるのでその土地は吉兆をもつそうな ヘッピリーナはこの条件にぴったりマッチのここがえらくお気に入り ところがゲイリーはこの土地を平らにしたがる男で おもいたっては どんどんたがやしていくのだ 「運智はとどめることで汚穢となる。運を出し尽くすことは不幸ではない」 敬愛するH.コーラック女史の言が座右の銘 いきおいよく存在につみのない土砂が流れる 退屈なヘッピリーナはそのたびお散歩です 音をたててはいけません こっそりそっとあるくのです こうしてゲイリーとヘッピリーナは思い思いに過ごして帰りますが ちっともあたたかくはなりませんから
なんだそのピンク色は ぶった切ってやろうか イタリアーのアンチョービ 活きの良い魚も咥えつづけていたら 足早に息絶えてしまう 弱肉強食 喰うか躯われるかで世代も代わり 私は喰う側に坐していたいのだ 憶えているぞ フレッシュ 貴様のジェラードなんぞ口にせんでよかった そういう訳なのだカウパー 脚もなくては逃げられまい 供われる前にネゴシエイトして 共存を測れるのなら それに越したことなぞない 勿論であったが 勇み足も過ぎるぞカウパー お前のダメ軍曹が既に血染み上がっている もう劈かれてしまったか 弛れの性で高なった? あの深浅で息の好かった 生物が苦幸て視んで死待ったのは誰の所為 誰の性で弧ぅ為ったんだ? しかしその口は構まわない 「仏汰切るピンクを さっと解ぐすべく まずは輪切りで 始末しろ … 」 * * * * * * * * 10年ほど前から 永久中立国さながら ずっとずっと夢内に窺うこと 「わたし」はただ一点を 解消したいだけなのだ 崩不具 抱腹 豊腐躯 映 映 * * * * * * * * …とまあ このようにして タラコソーススパ(アンチョビのせ) は つくられる のか な ねえ「わたし」 そこのちいさいの もう だれも からかわないから はやく大人になろうね
ひとがうまれると 神や仏や怪物たちが 自分のすぐれたからだの一部を その子めがけておとしていく たとえば 千手観音のうで とか 百目鬼の 目 とか ユニコーンの羽ひとひらとか 雷神は でんでこを ドラゴンは うろこを アフロディーテは かみのけ とか おしゃかさまは はすのはなを とにかく わたしが生れたとき 両親は大変こまったそうだ だれのものかわからない ひたいが 5つもある だれのものかがわからないため どれかひとつ選ぶことさえ出来ず なにかあっても恐いので ありがたく全部いただくことにしたと (いわれて よるしわは 一体どなたのおぼしめしか) そういうわけで いつも重なったあとがくっきりとおでこについてます というような報告が全世界から届く どこかにいる めにみえない かみさまは じっとじっと めをこらし読んでいらっしゃるということだ
どうしてそんなかおをしているの かなしそうなしわくちゃ とりかえのきかない それが かおだということをわすれずに わたしにわらいかけて いつも わたしとあなたを とりもってきてくれたじゃない どうであれ それは あなたのいちぶぶんです かおのないわたしのみせることは かんがえずにいうこと それが かお ということをわすれ わらいかけてみる
なにもないのは そんなに苦ではない とりあえず覚えていることからはじめる れいぞうこに100円均一の樹脂製ジョウロをいれて きんきんに冷やそうとするが 有機結合の物体であるにもかかわらず 豆腐のようにはひんやりしない 中途半端な拒絶をくらった かたくりこの こなの こまかく ひやり わきげ に あしをとられてから むせかえってきたのは 水 けっして むなげ ではなかった むなげ は なかった なにかかたづけてしまわなくてはいけない 覚えていることだけをする 冷えたジョウロを常温にもどしてから オーストラリアビーンズに 水をやるつもりで ジョウロは ぬるくなったが まめ に なにかをすることはなかった
小窓をふたつ 携えて ごたくたの世界を しぼりこむ 視野 視野 視野 いつもそこからのぞいている それがかおの一部であるように みえるものへおもうことも いつかわたしのものになる 街 並々 建造物、建物、建、がばっと立ちはだかる 並木 木々 糖尿病の紅葉さみしくちって 樹立 そらさむく つめたい大気 ほっぺたは泣きそうだ 顔がどんどん見えてくる 目 口 耳 上着の胸ポケット ポケット ポケット 突っ込んでた手 あったかいカイロありがとう 手 指 爪 袖 鼻のあたま 口元にひげがすこしのこっているんだね さあ、動く度々に 視野 腕時計 かばん 横顔 あたらしいおもいがやってきたぞ
財布の中をのぞいた時にいらない過去の紙(つまり期限切れの割引クーポン等)がごそっとあったので駅のごみ箱にまとめて処理した (こういうものをとっておくと、「もっと安く食事が出来たかもしれない」「○百円損した」と無駄にがっかりする。持っていたのに使わなかったということはつまり その割引メニューを食べたくなかったということだろう。なのに うけ損なったサービスのことばかり考えてしまう。 いったい私はなにをしてもらいたかったのだ?得たようなきになっている私の損失、それはなんだ。そういう気持ちからは 一刻も早く離れた方がいいのだ。) 電車に乗って 電車を降りて ひとにたすけられ ちょっと失敗して また電車に乗る 電車を降りて タクシーに乗った。 もうバスは本日の運行を終了していた 領収書をもらった 家の食事は終わっていた 微妙な腹具合で残りものを辞退する 残りもの、とはいうが我家の料理は食べなれた旨さがあり 食後の安心感は絶大なのだが あまりそういっては 胃の中の巻き寿司に失礼かもしれない それから豆乳白玉にも 食卓にはだれもいなかった こたつの食卓には おわった夕餉の皿が静かにしていた みんなもうねむってしまうようだった わたしは こたつで うとうとしはじめた こども、おそらく乳のみ子が おとなの親ゆびを爪のつけねくらいまで ぱくぱくしている 口のまわりは 年頃にたらたらよごれていて 適度にカパカパしている まってくれ それはわたしの指だ それは ものを数えるのにひつような指なのだ こらこら はじめに折る指を! こどもが いっしゅん あきらめてくれたおかげで わたしは指をぬぐうことができたのだけど きれいにできたその瞬間 ほかの指たちが親ゆびをいっせいに握って いきなり 5 を数えていた それからしばらくは 他のかずを数えようとしない こどものかおはもう きえてなくなっていたのだが めがとてもあつくて ひらいていたくなかった こたつの外から 朝ドラがながれている 一日は はじまってしまったらしい なんとか のりおくれずにすんでよかった たのまれて卓上の皿をあらいざらうために身をおこす 今日もしあわせな家でよかった
ということ ということ ということ 視せんは かたからつづられて かみのけのいっぽん になった さかなのうた あひるのうた とけいのうた りんごのうた いっちょくせんにつたわっていく せかいの そのさきをひっぱると 可逆てきに たぐりよせることができ たのだろうか ときどき ぬけおちたりするけど なにがおちたかわからない いくまんもの ということ をぶらさげて ときどき いっせいにささやかれ あたまがおもい ぬけた いっぽんのかみのけ は あるところまでは すんなりとまっすぐで あるところからは むずかしくまがっている はなのうた あいのうた もりのうた あめのうた かげもひなたもすっかりつつんで まっくらに よるが やってきた
もりもりと ぷりぷりと はしりだしたら止まらない欲だ おれたちはたしかに むさぼられたというあかし かたくしぼったあれ、とよばれることも ぶちまけたカレーライスとよばれることも くさいソフトクリームとよばれることも いまはただ 小さな滝つぼに落とされ消えていくさだめだが 乾いた大地におれたちが行き倒れることなぞありえない おれたちは欲のかたまり 動物がうまれてからこのかたつきることのなかった 生欲のあかし おれらがいなけりゃ あいつは 力尽きたということだ おれたちがきたなら やつは今 よみがえっているはずだ いきものを食ったのだからいきものの臭いがするのは至極当たり前だと思うのだが リミックスされたウルティマなおれらのスメルがイヤがられるのはなぜだ おれたちは欲のかたまり 動物がうまれてからこのかたつきることのなかった 生欲のあかし おれらがいなくなったなら あいつらは もうなにもできないということだ おれたちがここにいるなら やつは今 あっちでみなぎっているはずだ 朝一番 おれたちは真っさきにとびだす あのこの一日がどうおわっていくのかは いつも知らない
ふらふらせずに おさまっている ちいさいもの ひびのしごとは 放物線状にうけわたすこと あつささむさにじっとして さっとくるから すっとだすんだ どんなに意気盛んになったところで なにかをつつみこむことはできないのだとしると くるまれているもののやわらかさを まった おれもゆるゆると みたされるのをまった からだにしこりはつくらずにいよう おれは けして武装などしないのだ だからいつも おとなしくしている ほんとうにひつようなときになったら